鍋島の極線美を追求した、巒山窯

創業昭和1982年 昭和58年の巒山窯さん。
巒山窯さん(以下拓男さん)は、繊細な人というイメージですね。(作品にも現れています!)拓男さんは、鍋島焼組合の行事やモノづくりへの取り組む姿勢など、ものすごく丁寧に教えてくれます。

また産地の為に率先して活動しているイメージが強く、ものづくり以外の面でも、とても尊敬できる先輩なんです。 『 親父とはじめた、鍋島焼 』 昭和58年に職人であった親父さんと一緒に巒山窯を、大川内山の地で始められたそうです。

何もない所からスタートした、巒山窯。
現在の商品の特徴は鍋島の繊細なタッチをそのままに、これまで試行錯誤してたどり着いた絵の具(黒ゴス)を用いて描いた器が鍋島の上品さは残しつつ、独自の世界観を表現した器達がたまらんです。

繊細なタッチの『細描シリーズ』と細描とは真逆の『濃(ダミ)シリーズ』が素敵すぎる! みんな見て下さい、この美しさ。


色むらがなく、この迷いがない線描きの美しさ、一切妥協を許さない濃み(ダミ)の表現。 この濃みの表現をよりオリジナルにする為に黒ゴスとゆう絵具を使用されたのだと思います。 黒呉須を使用した事により他社との差別化をはかり巒山さんオリジナルの表現が誕生したのだと思います。

しかし、こんな素敵な商品ができるまでの過程があります!
当初は萩土を使用し、そこに絵付けを施した商品などを作っていたそうです!

この商品は、通常の磁器の焼成方法とは異なる為、役20年ほど作り続けたそうなんですが生産効率が悪く販売終了とされたそうです。
次に取り組んだ商品として撥水剤で線描きをして呉須濃(ダミ)の濃淡だけで表現した商品を作られたそうです。

このように試行錯誤した中で誕生したのが、この2つのシリーズの商品群です。

【細描シリーズ 】
迷いがなく、1本1本丁寧に描かれる美しい線。通常の鍋島焼の商品には全て何らかの色つけが施されております。ですが色が入らなくても線描きのみで、鍋島の品格が表現された商品は新しい鍋島焼の表現方法として多くの人を魅了している商品だと思います。 ちなみに巒山さんの商品の中で、この細描シリーズは個人的に一番好きです。

【濃みシリーズ 】
こちらのシリーズは、線描きを撥水剤で描かれており、その上から薄い絵具を何度も何度も、慎重に塗り重ねていきます。 焼き上がった商品をみると、美しいの一言。 吸い寄せられるような、柔らかい濃(ダミ)の表現は本当に素晴らしいと思います。 ぜひ、この濃(ダミ)の作業を見て頂きたいです。

このように親父さんと始められた巒山窯さんは、現在に至るまで、さまざまな苦労があり『細描の巒山窯』が存在したんだと感じます。

とにかく、商品を見て頂きたいです。
まさに!繊細。

商品紹介