家族で作る、鍋島焼 泰仙窯

創業昭和1970年 昭和45年の泰仙窯さん。
泰仙窯さんとは、僕と親戚になる関係性です。泰仙窯さんは現在、代表でもある川副隆夫さんと奥さん、息子さん、娘さん、の4人でモノづくりをされていらっしゃる窯元さんです。息子さんは年齢的に僕の2つ上でロクロや仕上げなどの作業をされていて、娘さんは僕と同級生で絵付け職人として活動されております。

泰仙窯さんの商品は親父さんが下絵付けを施し娘さんが上絵付けを行い、釉仕上げや窯焚きを息子さんが担当されております。
まさに家族内での分業制で誰一人としてかけてはならないんです。
(親子喧嘩した時はめんどくさそう!)

ちなみに娘さんがオリジナルで作っている商品が独特で面白い!
僕も昔から知ってますが細かい絵付けなど幾何学文様などを描かせると凄く丁寧で上手いな〜っていつも感動させられます!
しかも細かい幾何学文様を長時間描き続ける集中力にはいつも圧倒させられます。

そんな泰仙窯さんは窯元を開窯するまで弊社(鍋島虎仙窯)で2年弱ほど絵付けなどを習いに来ていたそうです。(当時も、このようにお互いの近隣の窯で技術の共有をしていたんですね)

当時のお話しを聞くと商品の98%が花瓶だったそうです!今では考えられませんが昭和40年代には、飛ぶように花瓶などの美術品が売れていたそうです!

徐々に花瓶など、美術品が売れなくなり花瓶に施していた絵柄などを食器に描くように変化していったそうです。

ここ数年は、伊万里市の子供達が使用する、給食食器を作ったりされており、これまで培ったノウハウを活かして地域に貢献するモノづくりにも取り組んでいらっしゃいます。
このような背景を知ると、まさに焼物の町だな〜と改めて感じます。

現在の工芸の世界では後継者不足問題が多い中、泰仙窯さんには二人もいらっしゃいますので今後が楽しみです。

泰仙窯さんを見ていて、これから産地自体も縮小し時代と共に変化していかないといけない環境の中で同世代のメンバーで協力し、小さなコミュニティの中で独自の発展を目指していかないといけないと強く感じました。

最後に個人的に泰仙窯さんの商品を見ていて商品の線のタッチ、表現、会社イメージなど全体を通して総合的に『かわいい会社』と感じました。
しかも、手仕事で手間がかかっているのに結構お手頃価格なんですよ。

家族みんなで力を合わせて作り上げてきた泰仙窯さんの商品をご覧下さい。

商品紹介