青磁を愛した、鍋島虎仙窯

鍋島虎仙窯は昭和38年(1963年)創業。
会社の歴史として伝統工芸の産地では歴史が浅い窯元ではありますが私達の先祖は江戸時代鍋島藩窯に従事していたと言われております。

『本家、青山窯』

私の高祖父 川副半三郎が明治16年(1883年)に民窯として『青山窯』を創業しました。
青山窯さんは創業から130余年にわたり鍋島焼の老舗窯元として現在も鍋島の産地を支えていらっしゃいます。

青磁にかけた私の一生

『青磁にかけた私の一生』と題しておりますが、これは僕のじぃちゃんが書いた一文です。
文字通り青磁の魅力に惹かれ、その青磁をより多くの人に知って頂きたいという強い想いから虎仙窯を開窯しました。

当時は『青磁に手を出すと窯が潰れるからやめろ!』と言われるほど青磁の商品でビジネスをやるのは大変難しいと言われていたそうです。
確かに今でも青磁の新商品開発の際にはバリバリ割れますもんね!
青磁というのは歩留まり(正規品の比率の事)が悪く、昔じぃちゃんから聞いた話では、茶碗を窯に100個入れても1割〜2割程度しか正規品ができなかったそうです!
それを10数年かけ安定した青磁が焼けるようになり青磁を最大の強みとした虎仙窯があります。(じぃちゃんに感謝です)

ビジョンと共に、生まれ変わる!

そんな私達鍋島虎仙窯は2017年に『鍋島文化の確立』というビジョンを掲げて日々の活動を取り組んでおり現在2つのプロダクトブランドが存在します。

鍋島文化の確立をもう少し噛み砕くと以下のような事を意味しております。
鍋島文化とは、鍋島の風土、歴史、技術などの事を指しております。
確立とは、鍋島の産地の組織、制度、思想をしっかり打ち立て鍋島の価値を創り上げていく事。

このようなビジョンをもとに立ち上げた一つ目のブランドは、じぃちゃんが長年にわたり研究開発してきた鍋島青磁を主軸とした『鍋島虎仙窯』という会社にフォーカスしたブランドです。

二つ目が『KOSEN』という鍋島焼の歴史にフォーカスしたブランドです。
鍋島焼の大きな特徴として色鍋島・藍鍋島・鍋島青磁の三つにわけられます。
その3つの特徴を現代的なデザイン解釈をし新しい鍋島の世界を創り出すブランドです。

このよぅに二つのブランドを軸に、これまで取り組んで参りましたが、この度3つ目のブランドとして鍋島の産地にフォーカスした『鍋島藩窯百撰』というサイトブランドを立ち上げました。

鍋島虎仙窯、KOSEN、鍋島藩窯百撰。

この3つのブランドを基軸に鍋島の産地の仲間が豊かに暮らせる鍋島文化を確立させていきたいと考えております。

商品紹介