鍋島藩窯百撰とは

1675 年、将軍への献上品を作るため、肥前国の有田・伊万里(佐賀県有田町、同県伊万里 市)地域で選りすぐりの陶工 31 人を集結させ鍋島藩が築いた藩窯。これが鍋島焼(以下鍋島とする)のはじ まりです。 庶民には決して手に入らない、将軍や大名だけが使うことのできた最高の品。

現代社会において鍋島の歴史的価値の素晴らしさは日本磁器最高峰とも評されており鍋島の産地には先人達から遺して頂いた素晴らしい文化・歴史・技術がございます。

廃藩置県以降の民窯となった鍋島も明治、大正、昭和、平成、令和という約150 年の激動の時代と共に変化し進化を遂げてきました。

2021 年、世界は新型コロナウィルス感染症で世界経済が悪化し、私達のライフスタイルも大きく変わろうとしております。そんな時代に、私達鍋島虎仙窯はこれからの 5 年後、10 年後、さらには 100年後を想像した時に何をやるべきかを考える中で、まずは自分達の vision に向き合いました。

私達、鍋島虎仙窯は『鍋島焼文化の確立』というビジョンを掲げ日々取り組んでおります。

ビジョンに向き合い考えた結果。
『個』の力だけではなく産地全体を視野に入れたブランディングが必要だと思いました。そこで現代のライフスタイルの現状やビジネススタイルの変化を踏まえ誕生したのが

一職人が厳選し、100 年後に残したいと本気で思う鍋島の魅力を伝えるサイト『鍋島藩窯百撰』というブランドです。

そして最後に、この鍋島藩窯百撰を軸として、これまで 1 窯元だけではやれなかった新しい流通やプロジェクトなどにも挑戦をしていきながら、かつて鍋島藩が創り上げた組織に負けないような世界に誇れる強い組織を創るという熱い想いを胸に、鍋島の豊かな未来を創造します。

               

一職人・川副隆彦

一職人とは鍋島虎仙窯の番頭兼絵師として、一級技能士、伝統工芸士の資格を取得し絵付けの職人として活動させて頂いております。

そんな僕の視点から鍋島焼の魅力をお伝えしていき、次の鍋島の職人へと継承できるようなブランドを作りたいという思いから次の100年へ向けてのオンライン販売サイトを作ろうと思いました。

また、このサイトが日本中の多くの人に必要とされ、愛され、豊かな鍋島の未来を創り上げていきたいと考えております。

川副隆彦 略歴

昭和 56 年虎仙窯陶主・川副虎隆の長男として生まれる
平成 12 年佐賀県伊万里敬徳高等学校卒業後
同年 佐賀県立有田窯業大学入学
平成 14 年虎仙窯入社
平成 20 年加飾部門・下絵付一級技能士合格
平成 26 年伝統工芸士・下絵付けの認定を受ける
平成 27 年伝統工芸士・上絵付けの認定を受ける